【年末年始休業日】12月28日〜1月4日迄
抗悪性腫瘍薬 微小管阻害薬(タキサン)
ドセタキセル水和物 docetaxel hydrate(DOC/TXT)
【組成】 | 【毒薬】[妊D] |
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【剤形】 | 注:20mg 0.5mL,80mg 2mL (〔添付溶解液〕13%エタノール溶液) |
【用量】 | (ドセタキセルとして) 1日1回,1時間以上かけて3〜4週間間隔で点滴静注 (1)60mg/m2,最高70mg/m2まで (2)70mg/m2〔添付溶解液〕全量に溶解して10mg/mLとし,必要量を直ちに250又は500mLの〔生理食塩液〕又は5%〔ブドウ糖注射液〕に混和し,点滴静注アルコールに過敏な患者には,〔生理食塩液〕又は5%〔ブドウ糖注射液〕で溶解(20mgには1.8mL,80mgには7mL) |
【特徴】 | タキソイド系.セイヨウイチイ針葉抽出物からの半合成品.チュブリンの重合を促進し微小管を安定化し脱重合を抑制.形態的に異常な微小管束を形成.細胞の有糸分裂を停止 |
【適応】 | (1)乳癌,非小細胞肺癌,胃癌,頭頸部癌.(2)卵巣癌,食道癌,子宮体癌 |
【警告】 | 重篤な骨髄抑制(主に好中球減少),重症感染症等の重篤な副作用及び因果関係が否定できない死亡例の報告.添付文書参照.重篤な骨髄抑制,感染症合併,発熱を有し感染症の疑われる患者には投与不可.添付文書熟読 |
【禁忌】 | 重篤な骨髄抑制,感染症合併.発熱を有し感染症の疑い.ポリソルベート80含有製剤過敏症.妊婦 |
【薬物動態】 | CYP3A4で代謝 (半減期)1時間点滴静注46分(β),19時間(γ) |
【注意】 | 血管外に漏れないよう投与(漏れると注射部位に硬結・壊死) |
【相互作用】 | 他の抗悪性腫瘍薬,放射線照射(骨髄抑制等副作用増強).(本剤の作用を増強)アゾール系抗真菌薬.エリスロマイシン,クラリスロマイシン,シクロスポリン,ミダゾラム |
【副作用】 | [重大]骨髄抑制.ショック,アナフィラキシー様反応.黄疸,肝不全,肝機能障害.急性腎不全.間質性肺炎,肺腺維症.心不全.DIC.腸管穿孔,胃腸出血,虚血性大腸炎,大腸炎.イレウス.急性呼吸促迫症候群.急性膵炎.皮膚粘膜眼症候群,中毒性表皮壊死症,多形紅斑.心タンポナーデ,肺水腫,浮腫・体液貯留.心筋梗塞,静脈血栓塞栓症.敗血症・肺炎等感染症.SIADH.重篤な口内炎等粘膜炎,血管炎,末梢神経障害,四肢の脱力感等の末梢性運動障害,radiation recall現象[その他]食欲不振.脱毛.全身倦怠感.悪心・嘔吐,下痢,口内炎,便潜血.アレルギー,発赤,皮疹.しびれ感.肝機能異常.蛋白尿.電解質異常,BUN上昇.発熱など |