【年末年始休業日】12月28日〜1月4日迄
抗悪性腫瘍薬 微小管阻害薬(タキサン)
パクリタキセル paclitaxel(PTX)
【他商品】 | パクリタキセル「NK」「サワイ」 |
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【組成】 | 【毒薬】[妊D] |
【剤形】 | 注射液:30mg5mL 100mg 16.7mL |
【用量】 | 1日1回210mg/m2を500mLの5%〔ブドウ糖注射液〕又は〔生理食塩液〕に混和し3時間かけて点滴静注.少なくとも3週間休薬(1クール).投与時は0.22μ以下のメンブランフィルターを用いたインラインフィルターを通す.点滴用セットなどで可塑剤としてDEHPフタル酸ジ-(2-エチルヘキシル)含有のものは避ける 前投薬:投与約12〜14時間前および6〜7時間前2回又は投与30分前1回,デキサメタゾンリン酸エステルNa注(デキサメタゾン20mg)静注.投与約30分前ジフェンヒドラミン塩酸塩錠50mgを経口投与し,ラニチジン塩酸塩注(ラニチジン50mg)又はファモチジン20mg静注 |
【特徴】 | タキソイド系.セイヨウイチイ針葉などの抽出物からの半合成品.チュブリンの重合を促進し微小管の安定化・過剰形成の結果,脱重合を起こしにくくし細胞傷害性を発揮 |
【適応】 | 卵巣癌,乳癌,非小細胞肺癌,胃癌,子宮体癌 |
【警告】 | 添付文書参照.骨髄抑制による死亡例,前投薬非実施例で過敏反応による死亡例.投与前に前投薬を行うこと |
【禁忌】 | 重篤な骨髄抑制.感染症を合併.ポリオキシエチレンヒマシ油含有製剤過敏症.妊婦 |
【薬物動態】 | CYP2C8,3A4で代謝 (半減期)3時間点滴静注10〜16時間 |
【注意】 | 血管外に漏れないよう投与(漏れると注射部位に硬結・壊死).本剤の無水エタノールと前投薬のジフェンヒドラミン塩酸塩錠との相互作用により中枢神経抑制作用が増強する.危険を伴う機械の操作に従事させない |
【相互作用】 | 他の抗悪性腫瘍薬,放射線照射(副作用増強).(本剤の作用を増強)ビタミンA,ケトコナゾール,ミコナゾール,エリスロマイシン,エチニルエストラジオール,テストステロン,フェロジピン,ニフェジピン,シクロスポリン,ベラパミル,キニジン,ミダゾラム,フェナセチン(副作用増強) |
【副作用】 | [重大]ショック,アナフィラキシー様症状.白血球減少などの骨髄抑制.末梢神経障害,麻痺.間質性肺炎,肺線維症.急性呼吸窮迫症候群.心筋梗塞,うっ血性心不全,心伝導障害,肺塞栓,血栓性静脈炎,脳卒中,肺水腫.難聴,耳鳴.消化管壊死,腸管穿孔,消化管出血,消化管潰瘍.重篤な腸炎.腸管閉塞,腸管麻痺.肝機能障害,黄疸.膵炎.急性腎不全.皮膚粘膜眼症候群,中毒性表皮壊死症.DIC[その他]発疹,発赤.低血圧,不整脈.悪心・嘔吐,下痢,食欲不振.腎障害.脱毛,皮膚疾患,そう痒.めまい,不眠.味覚倒錯,味覚異常.低酸素症.無力症,腹痛,頭痛.筋肉痛,関節痛.発熱,出血など |