【年末年始休業日】12月28日〜1月4日迄
抗悪性腫瘍薬 微小管阻害薬(ビンカアルカロイド)
ビンクリスチン硫酸塩 vincristine sulfate(VCR)
【組成】 | 【劇薬】[妊D]【冷所保存】 |
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【剤形】 | 注射用:1mg |
【用量】 | (1)0.02〜0.05mg/kg週1回静注,1回2mgを超えない 小児:週1回0.05〜0.1mg/kg 〔注射用水〕〔生理食塩液〕〔ブドウ糖注射液〕 (2)(DXR,デキサメタゾンナトリウム併用時)1日0.4mg,24時間持続静注4日間後17〜24日間休薬(1クール) (3)1.4mg/m2,2回静注,1回目より3週間後2回目投与.6〜8週を1クールとして繰り返す.1回2mgを超えない |
【特徴】 | 腫瘍細胞の有糸分裂中期停止.末梢神経障害多い |
【適応】 | (1)白血病(急性白血病,慢性白血病の急性転化時含む).悪性リンパ腫(細網肉腫,リンパ肉腫,ホジキン病).小児腫瘍(神経芽腫,ウイルムス腫瘍,横紋筋肉腫,睾丸胎児性癌,血管肉腫など).(2)(併用療法)多発性骨髄腫.(3)(併用療法)悪性星細胞腫,乏突起膠腫成分を有する神経膠腫.(適外)肺癌(小細胞癌,非小細胞癌) |
【警告】 | 添付文書参照 |
【禁忌】 | 髄腔内投与.脱髄性シャルコー・マリー・トゥース病 |
【薬物動態】 | CYP3Aで代謝 (半減期)2mg静注2.3時間(β),85時間(γ) |
【注意】 | 末梢神経伝達速度検査,握力測定,知覚検査(振動覚含む)などを定期的に行う | 【相互作用】 | (本剤の作用を増強)アゾール系抗真菌薬.(併用薬の作用を減弱)フェニトイン.白金含有抗悪性腫瘍薬(神経系副作用,聴覚障害(難聴)増強).L-アスパラギナーゼ(神経系・造血器系副作用増強).他の抗悪性腫瘍薬(骨髄抑制増強.心筋梗塞,狭心症,脳梗塞等).MMC(呼吸困難,気管支痙攣).肝を含む病巣への放射線照射(骨髄抑制,肝毒性増強) |
【副作用】 | [重大]末梢神経障害(神経麻痺,筋麻痺,痙攣).骨髄抑制.錯乱,昏睡.イレウス.消化管出血,消化管穿孔.SIADH.アナフィラキシー様症状.心筋虚血.脳梗塞.難聴.呼吸困難,気管支痙攣.間質性肺炎.肝機能障害,黄疸[その他]白血球減少,血小板減少.便秘,悪心・嘔吐,食欲不振.脱毛など |